壁にぶつかるたびに、しっかり落ち込んで、力強く立ち直る。
そんな主人公の物語です。
ジョンニョン:スター誕生
推しと闘った、最優秀演技賞
このドラマ、実はドラマを観る前から気になっていました。
去年のドラマアワードで、推しの IU と主演女優賞を争っていた作品として記憶に残っていたからです。
第61回百想芸術大賞、テレビ部門の女性最優秀演技賞。
IUが「おつかれさま」でノミネートされた同じ年に、主人公ジョンニョン役の キム・テリ さんがこの賞を受賞しました。
推しが負けた悔しさより先に、「その相手の演技、観てみたい」という気持ちが勝ってしまった。
最初から、波乱万丈すぎる
木浦(モッポ)で魚を売りながら暮らしていたジョンニョンが、
国劇団のスターに誘われて上京するサクセスストーリー。
正直、序盤から波乱万丈すぎて驚きました。
でも、壁にぶつかるたびに、ジョンニョンはしっかり落ち込む。
そして、力強く立ち直る。
そのわかりやすさが、感動を呼ぶドラマです。

崩れてもいい、また立てばいい。
そう思わせてくれる主人公。
いつものつよつよヒロインとは違った魅力を感じます!
キム・テリのパンソリに、身体が硬直した
このドラマ、キャスト全員の歌が本当に上手すぎます。
パンソリというものを、このドラマで初めて聞いたのですが、とても難しそう…
ジョンニョンと、ライバル・ヨンソ役の シン・イェウン さんが競い合う鬼気迫る歌唱シーンは、画面の前で身体が硬直するほどでした。
そして、スター団員オッキョン役の チョン・ウンチェ さんが、とにかくかっこよかった☆
宝塚の男役を思わせる佇まいで、画面に出てくるたびに目を奪われました。
二人の「娘」が、同時にノミネートされる縁
ジョンニョンの母親を演じたムン・ソリさん。
このキャスティングを知ったとき、とても驚きました。
彼女は、あの百想芸術大賞にノミネートされていたIUが主演した「おつかれさま」でも、
中年〜老年期のエスンを演じていたのです。
IUは、その作品で若い頃のエスンと、エスンの娘クムミョンの一人二役をこなしています。
つまり作中では、ムン・ソリさん演じるエスンは、IU演じるクムミョンの母親。
ムン・ソリさんが「母親」を演じた二つの作品で、
その「娘」にあたる二人が、同じ年の同じ賞に同時にノミネートされていた——

放映は少しズレましたが、
撮影もズレていたのでしょうか…
同じ夢を追う仲間として
ジョンニョンと親友ジュラン( ウ・ダビ )の掛け合いには、何度も心を掴まれました。
中でも、ある夜の稽古シーン。
台詞のはずなのに、ジュラン自身の本当の気持ちが滲み出てしまう瞬間があって…
その演技のあとに待っていた展開に、涙が止まりませんでした。
同じ夢を追う仲間として心が近づけば近づくほど、ただの友情では説明できない感情が生まれてしまう…
夢と、家族と、自分の人生。
簡単には選べないものを抱えた二人の姿は…ぜひ本編で見届けてほしいです。
顔の丸みが、消えていく
観ていて、ふと心配になったことがあります。
国劇団に入ったばかりの頃と、物語の終盤とで、ジョンニョンの顔の丸みがまったく違います。
役作りなのか、それともこのドラマの過酷さそのものを表しているのか——
キム・テリさんという人が、この役にどれだけ本気で向き合ったのか。
その痕跡を見せられているようで、少し胸が苦しくなりました。
同じ夢を、同じだけの熱量で追いかけた人たちの物語。
まだ観ていない方に、ぜひ届いてほしい一作です。
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